2012年12月30日日曜日

今年も完全燃焼



例年のように、今年も真っ白い灰になるまで働きました。

特に9月から今月までの注文件数どうやってこなしたのって感じです。
10月10まで稲刈りがあってそれ以降正味3ヶ月未満で90件の注文を処理。
月30件の見積り、施工、集金をほぼ一人(もちろん家族の協力はありました)。

両手腱鞘炎寸前で、もうこれ以上はムリというところまで働きました…


子供に、自分で仕事とってるんだからコントロールすれば無理しなくてもいいよね…
ということを言われています。
まあ、おっしゃる通りです。全く異論はございません。
でも、子供よ、お前が将来もしかして俺の店を継いだら絶対無理すると思うよ。
なぜなら俺と同じ血が流れているから。

体力気力の限界までトコトンやる快感というのがあるわけで…
なんというか歯磨き粉のチューブの肩の部分を無理やり変形させながら最後の一絞りまで
使いきる満足感に似ているような…

でも、31日ギリギリまで仕事させてもらえるのは幸せなことです。
本当にありがたいです。


大晦日ラスト残り一日、障子のはりかえと、数件の用事が残っています。

いやーよくがんばった、俺。


皆さん、良いお年を!

2012年9月24日月曜日

新商品2

昨日の謎の高級畳、こんな風な用途で使用されます。







オーディオルームの敷物兼地震の際にスピーカー倒れたときのクッションとして、畳が必要になったということでした(事実昨年の地震でスピーカー倒れて、床とスピーカーの両方破損したそうです)。で、こだわりの趣味の部屋ということで、畳も一番良いもの、天然素材のもの…ということでした。

意外に音響機器や専用の内装の部屋に備後畳は良く馴染んでいます。まるで初めからそこに設置されていたような…

嗜好品としての畳、消耗品ではなく家具に近い感覚の畳…もう地草の備後畳しかありません。
少し余談ですが、備後の最高級と言われてきた本口備後は瀬戸内海に近いところで作られていましたが生産者さんが居なくなってもう入手できなくなりました。今回のも備後地草でも内陸の方で作られたので本口ではないのが少し残念なところです。その内陸側でも2名の生産者さんががんばっておられることを聞いています。今回の品も備後に十分ふさわしい品質を保ち1000年に渡るノウハウを伝えるものになっているだけに、なんとか産地として残って欲しいという気持ちで一杯です。

と、まあ、この畳も3年、5年と、時間の経過とともに、まばゆいばかりの光沢を放っていくことでしょう。こんな点からも備後は家具的な感じがします。

で、嗜好品、家具のような感覚の畳という商品カテゴリーを作りました。

                コレ↓




名付けて、「親父の居場所」。
「おとうさん、いつも死ぬほどかんばってきたのだから、自分のテリトリーくらいは最高級の畳を自分にご褒美ですよ!」 というのがコンセプトです。

単に畳単品ではなく、コンセプトまで含めて商品にするというのは案外画期的と思うのですがどうでしょうか? 
似たような感じで幾つかの商品カテゴリーを今準備中です。

今回の注文から良いヒントをもらえました。ありがとうございます。


新商品 その1

 私の感覚からいえば、畳はどんなに上等のものでも、日用品の消耗品。
多少の汚れ、傷など神経質にならないで、バンバン使い倒して、支障がでるくらい痛んだら貼り替えればいい…と思うのです。多分畳屋してなくてもそんな感じだと思います。

そんな中、あるお客さんの要望もあり、嗜好品に近い感覚の畳を今回作りました。

洋間に一枚だけ畳を置くので、一番良いものを、なるべく天然素材で、縫い目が側面に出ない仕様で、なるべく薄く…といった注文を受け、作りました。


最初、いつもの定番品の熊本産を木質系ボード床にタッカー留めを考えていましたが、お客さんの要望に応えるべく、秘蔵の備後地草の最高級品長引き表を特注一寸厚の藁床に縫い目が出ないように手縫いで仕上げました。

何しろ畳表が3㎏近い(当店定番の熊本産で2,3㎏位)ゴツゴツの品なので、普通の薄床だと、床が負けてしまうため、床の工場に特注で備後表に負けない腰のあるヤツを作ってもらいました(構造は一応秘密です)。

試行錯誤の甲斐あってシワも出ずきちんと張れて綺麗に仕上がりました。

それにしても洋間になぜ高級畳を1枚…
明日の画像で謎が解けます。
ああ、こんな需要もあるのか…と気づかされ、今回開発した畳をあるカテゴリー商品として定番化しました。

明日に続きます。

2012年8月23日木曜日

再起

震災から1年五ヶ月が経ち、以前とは何もかも変わったしまったことを日を経るごとに実感しています。

かなり大きな部分が、津波の被害のあった地域で、自分の納品した畳や襖の多くは残っていないばかりか、沢山のお客さんがなくなり、あるいは土地を離れ、創業以来積み上げてきた何かは消えてしまいました。

その一方で、再びこの地域で生活する人たちが必要としていることは当然ですが、多くあります。
それは、土地や住宅でしょうか? それともほかの何かでしょうか?

それで今沢山の建築関係の業者が全国から、この石巻、東松島地区に来ています。あたかも怪我した患部に血流が集中して、治癒を促すかのように…

畳屋の自分がこれからすべきことは一体どんなことでしょうか? 
以前と同じように現場の一職人として畳を作ることでしょうか?
それもやや大げさに言うと、天命のような何かがあるのでしょうか。

再起せよ! 奮起せよ! と、私の中の血が騒いでいる今日この頃です。

まあ、そういうものが見つかるまでは、地道に畳を作っていくことにします。地域は、畳屋をまだ必要としているみたいです。


と、いうことで最近の畳です。





当店定番のブッチー印の市松畳です。
色艶MAXです。最近の中国産の品質は一部の国産に明らかに勝ってますが、この畳表は中国には無い味わい深さを持っています。さすが!!
同じ家なのですが、見る方向、部屋によっていろんな表情を見せます。
津波の被害を受けた家でしたが、畳を敷くことにより、被災したことを少し忘れさせてくれるような明るい雰囲気になりました。
どこの現場もそうですが、畳を敷くことが、リフォーム終了の合図になり、お客さんの再起の第一歩のタイミングにもなります。



2012年7月6日金曜日

時代

畳屋の仕事も変りました。


変わったというか、時代の変化とともに付加的なサービスがいろいろ増えました。

例えば、畳替えに伴う掃除があります。

私が独立するくらいまでは、畳替えというとお客さんと畳屋の共同作業でした。

畳屋が畳を引上げて夕方の納品まで戻ってくるまでの間、床や、家具の裏などの掃除は
家の人の仕事で、また、畳を敷きこんだあとの畳の空拭きも、お客さんに何の疑問も無く
お願いしていた。お客さんのほうも何の疑問も無く、そういうものと思って、畳替えの日は
仕事を休んでまで掃除したり。

こうして文章にしてみると、なんか大らかな時代だったのかなあと感じます。

今では、一切の掃除は当然のように畳屋のほうがやる時代になりました。

あと、変わったのは、お客さんの衛生的な感覚。
衛生…というよりは、人々の微妙な部分の気持ちの感覚。

例えば、一昔前までは、畳の裏返しをする場合、たまに痛みや汚れで裏返しが出来ない場合、
サービスで中古の畳表を使ってあげたりすると、とても喜ばれたものでした。

でも今の一般的な人の感覚は、「誰がどのように使ったかも分からない畳表は気持ち悪くて
嫌だ」というものです。
ある一人のお客さんからそのように言われて、それ以降、親切心から当たり前のように
やっていたそのサービスは中止しました。
一人がそう思うということは、結構な数の人が同じように思っているということですから…

同じような理由で中古の畳が欲しいという人もいなくなったような気がします。
また、以前は中古の畳表で作った薄縁作り置きして、畳替えのお客さんにプレゼントしてましたが、
それも止めました。かつては、とても喜ばれた物でも今は感覚が違います。



昔は、腕があればよかったですが、今は、技術+綺麗で清潔な、また、清潔さを連想させるような仕事が望まれている時代だと思います。





と、まあそんな理由で、今は2台の掃除機を持ち歩いています。

右が床や家具の裏の掃除用。左が、畳の仕上げ用。
床掃除したので、畳の表面やられるのは嫌かなあと思い使い分けています。
あと、床用の掃除機は排気が半端でないですからね。

ちなみに仕上げ用はシャープの新型で、超軽量、パワーブラシ付。
プラズクラスター搭載で、掃除した部屋の空気を綺麗にしてくれる優れものです。
分解も簡単で手入れも楽です。超軽量な分、非常にちゃっちいので丁寧に扱わないと
すぐ壊れそうですが、とても気に入って使ってます。

2台使い分けていると、たまにお客さんから、
「朝使ってたのと違う掃除機だね」などと、軽く驚いてもらえたりするのが
少し快感です。「わかりました~」などと言ってですね…



十数年前は、ほうき一本でよかった仕事ですが、時代の変化とともに進化させてます。





2012年6月27日水曜日

映像

プロモーションビデオできました。

義理の弟が、試作だとかで、作ってくれました。


内容は…

綺麗に、それらしく作りこまれてます。
実際はそんなにいいもんではないのですが、イメージはイメージとして、まとまっているようです。

実際はインタビュー映像も結構撮ったのですが、身内だとだめですね。
なんとなく気恥ずかしくて、いい事言えません。グツグツでした。

結局、ネタ、以前に書いたブログから引っ張ってきてまとめたようで、
BGMと相まってまとまったものになりました。
うまいこと考えたな…

恐るべし! 編集!!



粗末なものがうつってますが、よろしければ見て笑ってやってください。

               ↓
              

2012年6月21日木曜日

我流

当店は畳のサイドメニューとして襖の張替えも扱い始めて10年が経ちました。

本格的に習ったわけではなくてほとんど我流です。

とはいえ、料金を頂いて収める以上100%でなければ、畳の注文までなくなってしまう…
の一心で絶えず技術の向上を目指しました。

結果、(軽い自慢話になってしまいますが)綺麗に早い納期で仕上げることが可能になりました。

例えばですが、うちは襖は板襖の割合がとても高い地域です。
つまり建具屋さんの作る襖ですね。

その板襖も、骨襖と同じように、中に薄い和紙で下貼り(袋貼)しないとクロスのような平面な
味気ない仕上りだったり、早い年数でベニヤのアクが表面に出てきたりします。

でも貼替えで古い襖を剥がしてみると9割りくらいは下貼りは省略されています。
スピードとコストが最重視される時代を反映していると思います。

何人かの知り合いの襖屋さん、表具屋さんがいますが、聞くとその人たちもほとんどの場合
下貼りはしないそうです。
襖やってる人なら分かるのですが、下貼りすると渕際の接着面がどうしても荒れるんですね…
凸凹に…
お客さんにこの凸凹は中に紙貼っているからどうしても跡が出るのです…」などと
言い訳のような説明するくらいなら、下貼りしないで施工しようというわけです。

でも私としては、下貼りした時のフワッとした優しい紙の風合いはどうしても出したい、
しかし、貼り跡は荒れないように仕上げたいという一心で試行錯誤の末、ついに満足のいく
方法を見つけました。




内装関係者としては画像のような斜めの明かりは神経がピリピリします。
この新鳥の子の白無地系の襖を下貼り有りで施工すると、このような斜めの明かり
におくと普通は渕際がかなり荒れて見えますが…



さらにアップ!




斜め明かりに置いても下貼りしてあるかどうかパッと見た感じ分からないぐらいのところ
まで完成しました。
 
何といっても、襖紙が直接本体に接着しいてるのが3mmですから荒れようがありません。
接着面、同業者驚きの驚異の3mmです。
はがれて来ないか? 同業者に良く聞かれますか、はがれない貼り方を、我流ですが見つけました。

マニュアル本の通りのやり方だとほぼはがれます。
我流パワーです。

この方法を見つけて4年程度ですが、更なる進化を目指します。




以上自慢話でした。




陰影

和室が格好よく見える理由の一つに陰影がもたらす雰囲気があります。

室内から外を逆光で見ると、モノクロのような感じで見えて、何か、日常で
ありながら非日常のような不思議な世界があると思います。

畳屋が、畳表を仕入れる際に艶のある品物を選ぶのには、そんな理由が関係しています。
艶やかな畳表は逆光でみると非常に品があるのですね。 

例えば…






新しく表替えの画像なので、畳表は青々としているのですが、畳の目の反射や障子の越しの
柔らかな光と相まって、色調がぐっと抑えられた印象に感じます。

今回使用の畳表の艶の出具合もなかなかです。
そんな和室の演出に大きく貢献していると思います。


                ■■■画像使用畳表  ブッチーの市松(平成諸目織)■■■
                    数年連続のイ草不作の中で、良い品物を作っている
                    生産者さんです。ここ最近は無理にイ草の丈を伸ば
                    そうとして化学肥料を効かせすぎたため色合いの
                    良くない艶の無い製品が多かった気がしますが、
                    ブッチーさんは基本は、イ草の力を信じ、無理に成長
                    を促さない栽培方法をしているそうです。市松模様の
                    出方は前年の方が綺麗に出てたものの、艶や強度は
                    前年を凌いでいると思います。
                    どんな年にも極上の製品を作れる数少ない畳表生産者
                    さんです。

2012年6月13日水曜日

仕入


青表。

七島草を裂いて手織りした琉球とよばれる畳表。
縁無し畳に使用される。

特徴は、非常に野性的な感じで、見た目はむしろムシロ…

昔は囲炉裏があるような農家の居間なんかに普通にしかれていた畳。

しかし、今となっては手織りだけあって非常に高価なのと、荒々しい仕上がりは
今の住宅には雰囲気が合わないという理由でめったに使用されなく
なりました。

今回、ある考えがあり、少しまとまった数量仕入れました。







中国四川産です。
国産は数年後の艶とか耐久性が良いとされていますが、
新品時のさらに荒々しい風合いは現代のクロス張りの住宅には合わせにくいといことで
比較的なめらかな中国物を使用することが多いです。

このムシロのような素材。
どう調理するか楽しみです。






2012年6月11日月曜日

壮観




直近の畳替え。

今やめずらしい純和風の三部屋続きの和室。

昔と生活が変り、冠婚葬祭は会館でするようになって続き間の和和室が少なくなりました。

今風の間仕切りの無いフローリングのリビングも開放感があるし、しゃれた感じが良いの
ですが、床の間があり、仏壇があり、縁側と押入れの付いた昔ながらの構造の和室は
やはり和みます。

襖を明けると24帖の大広間になり締めると小部屋として寝室としても使えます。

洋間全盛なので、普通の和室が逆に新鮮でカッコ良く感じつつあります。







3部屋丸ごと表替えすると、なかなか壮観な眺めです。
新しい畳表特有の甘い香りで家中が満たされてなかなか贅沢です。


洋間ではこの五感に訴える演出は不可能です。
外国人が和室や畳に憧れるのが分かります。


あと1ヶ月ちょっとで夏の季節ですが、
建具を全開にして風通し良くした和室で新しい畳の香りに満たされて
大の字になって昼寝なんて至福を味わうなんてどうでしょうか?


                      
                   ■■■画像使用畳表 「一本筋・職人魂 参番」■■■ 
                                    生産者豊本氏のこだわりの畳表使用です。
                     (詳細はカタログ請求、または見積り依頼ください)



2012年6月4日月曜日

蔵出

畳屋の命でもある畳表…

仕入れて直ぐ使わずに一定期間寝かせると、品質が安定し、色がさめ難く、カビも生え難くなり
強度が出ます。

そんな訳で、今年最初のほうに仕入れた畳表の初蔵出しの表替え。

じっくり画像見てください。











23年度収穫のイグサが原料の畳表です。昨年は不作だったそうですが、草質そのものは
非常に弾力があり、かなり好みです。モチモチツルツルしてます。長持ちしそうです。

畳表は農産物が原料なので、同じ生産者さんでも年によってかなり出来が違うことがありますが、
今日の施工で今年も自信を持ってお勧め出来る品質なことを確認でき良かったです。

うちのメインのこの商品、普通の畳表と少し異なることが画像から伝わるでしょうか?



名付けて…

                                                                                                  …です。




詳しくは、見積り時の現物で確認またはカタログにてご確認ください。
(カタログは当店エリア内の方限定で無料で差し上げています。
メールか電話でご請求ください。)




                                                                                                                                                                                 

2012年6月1日金曜日

神様

日和山の現場の仕事を終え、時間があったので久々に公園へ。

そこは石巻を一望できる場所。

































被災ゴミが5階建ての建物くらいの高さに積まれ、横穴の開いた建物が
立ち並んではいるものの、すっかり片付いた印象です。

どこからか、ドンドコドンドコと太鼓が反響する音が聞こえる。
誰かが何かを練習しいている?
和太鼓ではなくて、アフリカ系の感じです。

なんだか、ダメージを受けたこの地に野性的な太鼓は妙に合っているというか、
これから力強くやっていかなくてはいけないことを象徴しているようです。
何か不思議な気持ちになりました。



















日和山の頂上から鳥居が石巻市内を見据えています。
去年の地獄のような光景をこの高い場所からじっと見下ろしてた
神様はどんなお考えがあるのでしょうか?



2012年5月30日水曜日

弱点


私が以前の畳の会社に勤めて20年以上の間に縁無し畳の施工はわずか数件で、かなり特殊な感じのある畳でしたが、今では、かなり一般的になってきて、画像のような小上がりだと縁無し以外考えられないような時代になってきました。

しかも最近は、畳表の種類の多様化、 畳床の種類、厚さの多様化で、種類ごとに寸法や施工方法を変えなくていけないのが縁無しの畳です。正直な話、施工経験の絶対数がまだまだなために縁無しが得意という感じではなく、その都度試行錯誤しながらもなんとか及第点で納品している状況で、コンプレックスを若干感じています。まだまだ施工数を増やして、ノウハウを得ていくべき段階です。

そんな状況ですが、縁無し畳は、今までの縁付きの普通の畳には無かったデザインの自由度があり、新しい和室や、洋風に畳を敷きやすくするという可能性があって、積極的に取り組んでいきたいと思います。

自由度の高いものは自由すぎるゆえにアイデアにおぼれて企画倒れしやすいことが多いのですが、いろいろなパターンをきちっとした商品化して提案できるように1年以内に形を作ります。

弱点を強みに変える一年にします!

                 
                 画像は、直近の施工の縁無し畳。国産メセキ使用。
                 新築時から予算の関係で、元々普通の縁ありの畳でしたが、今回お客さんの念願叶って憧れの縁無しです。
                 あるかたにとっては縁無し畳は、ちょっとしたステータスにもなっているのかもしれません。


2012年5月26日土曜日

拘り

元々は否定的な意味の「こだわり」という言葉も、今は「品質を一切の妥協を許さずとことん追求しました」のような良い意味で使われます。



こだわりの「国産畳表」と、こだわりの「昔ながらの藁床」を使用し、店主が施工にもこだわり手間ひま掛けた畳を納品します…

去年はそんな「こだわり」が一切通用しなかった年でした…

むしろそんな「こだわり」が障害になるような年でした…

物が無い。なんとか材料を仕入れると、届くたびに品質がバラバラ… でも大量のバックオーダー。納期も無い。


いつもの自分のこだわりはこだわりとして取っておいて、お客さんから何を求められているのか…その一点に去年は焦点を合わせました。

失敗も山のようにしましたが、それ以上に収穫もありました。


まず、やればできるんだという自信が付きました。
新しい素材を試せたので、定番商品の巾が広がりました。
新しいノウハウも生まれました。
新しいお客さんや業者さんと知り合えました。
何よりも協力できる仲間ができました。

それでいて畳屋としてのこだわりは潰えたわけではなく、理想の畳を追求したいという欲求は保持したままです。

「こだわり」は品質や技術を保つために重要です。
でも場合によっては、もっと重視すべきことがあることを知りました。



「こだわり」と「世の中の動き」のはざ間でこれからも試行錯誤していくんだと思います。


               去年、メインで畳を作ってくれた山形の畳屋さん(写真)を
                   初めとして、沢山の畳屋さんに助けてもらいました。

2012年5月24日木曜日

相棒


今の相棒ハイエース君。

以前のエブリイ君も車としては気に入っていたのですが、長尺物の畳や建具が増えたのと、荷物が乗らないのに辟易して2年くらい前に変えました。

畳も28枚くらいは工夫すると積めますし、何より畳満載の度に持ち運んでいるカタログ類やら掃除機やらいちいち下ろさなくて済んでいるので使い勝手良いです。長尺物も3メートルまで普通に入ります。





2年間コツコツカスタムして、猫バスフェイスになってます。

今、「畳屋弐百式倶楽部(仮)」のステッカー考案中です。
実際に倶楽部なんて面倒なものは作らないのですが、シールだけ作ろうかと思っています。
格好良いのができたらハイエース乗ってる畳屋さんたちににくばろうかと計画中です。

夜中

  明日の仕事のために早く寝ればと思うのですが、ブログの引越しして、タイトル手書きにしたり、いろいろ調整したりで止まらなくなって…

売上げに直接関係無い作業というのは、楽しいです。   ああ…それを趣味というのか…
最近、遊んでないなと思っていたが自覚無かっただけなのね…

2012年5月22日火曜日

引越


楽天ブログから引っ越しました。     ここしばらくやることが一杯で、気持ちの余裕が無くて、ブログは放置してましたが、商売している者として外に何かを常に発信しているべきと考えて、以前のように定期的な更新を心がけたいとかんがえました。 今後とも宜しくお願いします。                  
              宣伝です。画像は直近の仕事ですが…
                          商品名  「職人魂・豊本・一本筋の通った畳 参番」
                                  シリーズ中比較的お求め安い価格ですが、織り艶は本物です。
                                  詳細は、カタログ請求、または見積り時にサンプルをご確認ください。