2012年9月24日月曜日

新商品2

昨日の謎の高級畳、こんな風な用途で使用されます。







オーディオルームの敷物兼地震の際にスピーカー倒れたときのクッションとして、畳が必要になったということでした(事実昨年の地震でスピーカー倒れて、床とスピーカーの両方破損したそうです)。で、こだわりの趣味の部屋ということで、畳も一番良いもの、天然素材のもの…ということでした。

意外に音響機器や専用の内装の部屋に備後畳は良く馴染んでいます。まるで初めからそこに設置されていたような…

嗜好品としての畳、消耗品ではなく家具に近い感覚の畳…もう地草の備後畳しかありません。
少し余談ですが、備後の最高級と言われてきた本口備後は瀬戸内海に近いところで作られていましたが生産者さんが居なくなってもう入手できなくなりました。今回のも備後地草でも内陸の方で作られたので本口ではないのが少し残念なところです。その内陸側でも2名の生産者さんががんばっておられることを聞いています。今回の品も備後に十分ふさわしい品質を保ち1000年に渡るノウハウを伝えるものになっているだけに、なんとか産地として残って欲しいという気持ちで一杯です。

と、まあ、この畳も3年、5年と、時間の経過とともに、まばゆいばかりの光沢を放っていくことでしょう。こんな点からも備後は家具的な感じがします。

で、嗜好品、家具のような感覚の畳という商品カテゴリーを作りました。

                コレ↓




名付けて、「親父の居場所」。
「おとうさん、いつも死ぬほどかんばってきたのだから、自分のテリトリーくらいは最高級の畳を自分にご褒美ですよ!」 というのがコンセプトです。

単に畳単品ではなく、コンセプトまで含めて商品にするというのは案外画期的と思うのですがどうでしょうか? 
似たような感じで幾つかの商品カテゴリーを今準備中です。

今回の注文から良いヒントをもらえました。ありがとうございます。


新商品 その1

 私の感覚からいえば、畳はどんなに上等のものでも、日用品の消耗品。
多少の汚れ、傷など神経質にならないで、バンバン使い倒して、支障がでるくらい痛んだら貼り替えればいい…と思うのです。多分畳屋してなくてもそんな感じだと思います。

そんな中、あるお客さんの要望もあり、嗜好品に近い感覚の畳を今回作りました。

洋間に一枚だけ畳を置くので、一番良いものを、なるべく天然素材で、縫い目が側面に出ない仕様で、なるべく薄く…といった注文を受け、作りました。


最初、いつもの定番品の熊本産を木質系ボード床にタッカー留めを考えていましたが、お客さんの要望に応えるべく、秘蔵の備後地草の最高級品長引き表を特注一寸厚の藁床に縫い目が出ないように手縫いで仕上げました。

何しろ畳表が3㎏近い(当店定番の熊本産で2,3㎏位)ゴツゴツの品なので、普通の薄床だと、床が負けてしまうため、床の工場に特注で備後表に負けない腰のあるヤツを作ってもらいました(構造は一応秘密です)。

試行錯誤の甲斐あってシワも出ずきちんと張れて綺麗に仕上がりました。

それにしても洋間になぜ高級畳を1枚…
明日の画像で謎が解けます。
ああ、こんな需要もあるのか…と気づかされ、今回開発した畳をあるカテゴリー商品として定番化しました。

明日に続きます。