2013年2月26日火曜日

工場


工場の床塗装しました。




といっても自分でやったのではありません。

プロの仕事です。

なので。。。



ピカピカです。

高価な2液混合タイプのウレタン塗料を使用してもらいました。
皮膜が丈夫なのだそうです。



明るくなりました。
気のせいか断熱効果もアップしてるような。。。錯覚でしょうか?
楽しく仕事できそうです。

塗装屋さん。
実はうちの本家です。

東松島の今村塗装を宜しくお願いします。


2013年2月24日日曜日

広間2

仕上がりました。







縦横のラインがそろました。 80点…前回までの修理をリセットしながらの修復+ワラサンド特有の型崩れで手間と神経使いましたが、まあ、同業の人が見ても笑われずに済むぐらいにはできたと思います。 でもこういう感じの修理が大変な仕事、嫌いではありません。



今回の畳は奥松島の月浜で唯一津波を免れた民宿かみの家。

震災直後しばらくは、近隣の人たちの生活の拠点となったようです。
奥松島の以前の姿は失われてしまいましたが、少しずつ前進しているのがわかります。
以前は個別の海苔漁師さんが共同で施設を作り、宮戸海苔や特産を復活させたりしています。
民宿も将来は5件くらい再開することになるそうです。
また、日本ユネスコ協会が定める「未来遺産」にこの月浜の伝統行事「えんずのわり」が2月に認定されたことも明るい話題です。えんずのわりは地区の繁栄と無病息災を祈る小正月行事で、200年以上伝承されています。国の無形重要文化財にも認定されています。

多くの人がそうですが、奥松島宮戸地区は楽しい思い出が詰まった場所です。何年かかってもまた沢山の人が集うところになってほしいです。




丁寧

襖の貼り替えは、とても手間の掛かる作業です。

もちろん表面の紙を取り替えるだけなら簡単なことですが、住む人が貼り替え後長く快適に使うということを考えた場合、非常に多くの工程を経る必要があります。

まず、きつくて動かない襖があればそれを削るところから始め…
本襖なら枠をはずします。
ふちの色剥げしたところを塗ります。
古い襖紙を撤去し、痛んだ本体を補修します。
下地のアクが出てこないようにきちんと和紙で下貼りした後…
やっと上貼りします。
その後じっくり密閉した状態で乾燥させ…
シワや剥がれ等が無いかしっかり検品します。この段階で襖の床の状態が良くなく、紙の収縮に負けて骨が暴れて飛び出てくることもまれにあり、そうなるとやり直しということもあります。
次に本襖ならふちを取り付けます。
最後に引き手を取り付け完成です。
建付けは柱と隙間無く合わさり且つスムーズに動くように収めます。

文章にしただけでも多くの工程があるのだと改めて思うのですが、これに加えて、最初に建具屋さんがどのような襖を作ったのか、また、これまでにどのような貼り替えがなされてきたのかで、襖の状態が大きく異なり、考えられないような状況の襖もあったりで、さらに余分な手間の掛かる固体も珍しくありません。

抜こうと思えば幾らでも手抜きできるけどちゃんとやるとなると無数の手数が掛かるのか襖。
繊細で感覚的なテクニックがいるのが襖。
100本襖があれば100通りの違った貼り方を求められるのが襖。
いまだに機械化しないのは以上の点にあるのでしょう。



下貼り済みの画像です。ここまで来るのに結構な手数を要します。





上貼りしてじっくり乾燥させ…組上げ引き手を付けて…




建てつけを調整しながら収めます。

             

             

ストレス無く稼動するか、枠の色剥げしている所、汚れが残っているところなどがないか、細かいところを全体で確認して完成です。


襖の貼り替えは、技術の他に、丁寧に手数をかけるかどうかで仕上がりがきまります。

2013年2月17日日曜日

広間

民宿の広間です。

一見普通に収まっていますが…





まあ、これくらいならよくある、ある…



…これくらいのズレも大丈夫です。想定内です。大丈夫直ります!




んをを!! 幅方向もかー!  こりゃ表替えなのに床切らないとだめです… 
大型ラインで前々回表替えやってるようで、惜しみなくタッカーの針打ち込んであるようで、床切り詰めするの怖いです…



畳版の全身美容整形です。

患者さんは、年数経過したワラサンドで角の型崩れひどいです。
前々回の大型ラインの能率重視の施工+前回のチラシで全国展開している畳屋さんの施工で、結構重症です。

とはいえ、民宿なので、枚数があるのに時間制限があります。なので大人数で、仕上りよりも効率重視で仕上げることが多いのに粗の目立つ通し敷き(全部同じ方向にする敷き方)…
広間を綺麗に仕上げるのは難しいですね。



持ち帰ってほどいてみると…まあ、すごいあんなことにも、こんなことにも…でも想定内です。
3回分の余分な縁を撤去です。手の握力がなくなりましたが、かさぶた剥がすような快感があります。余分な縁と縫い糸を撤去すると、凸凹がなくなるし、仕上がりが明らかによくなります。

さて果たして、手術は成功するのでしょうか?

進化

原始人から一気に進化した気分です。

まるで2001年宇宙の旅でモノリスに触れたサルが進化したように…


電子書籍用にタブレット買おうと思い物色してたのですが、どうせだったらと思い、ipad入手しました。



今更で恥ずかしいですが、おどろくほど便利で楽しいです。

自分の年代の人間にすれば、ほとんどSF映画に出てくる夢の装置です。
単なる空想を実現する人間の力はすごいです。
入手して初めてすごさを知りました。

これ発売されて何年経つ? という話で本当に恥ずかしい限りではありますが…

2013年2月6日水曜日

立春

だけどまだまだ、寒い!




でも、襖貼りの仕事のときは暖かいところで仕事できるので、大丈夫です。

こんなところ↓




問題は畳の作業場です。氷点下です。暖房焚いても4℃くらいです。
人も寒いですが、機械の動きも変な感じになります。

真冬でももう少し快適に畳を作れるように何とかしたいです。
エアコンでもいれようか…

2013年2月3日日曜日

斬新

だと思います。意外に。

本来ならば、縁無し畳専用の畳表ですが、今回は縁付きで施工。

こうすることの利点は…
  
1. 洋間にも合う。
2. 織りが細かく摩擦に強い。
3. 見た目が斬新。
4. 手触りがサラっとしてて気持ち良い。

欠点もあります。

1. 地が薄いので時間の経過とともに床の凸凹が表面に出やすい。
2. 普通の畳表と厚さが違うので、施工の際気を遣う。
3. 地が薄い分、畳の固さがダイレクトに。
まあ、これらは、お客さんではなくて、こちらの都合ですね…工夫次第で補えます。





うう…なんかレンズ汚ね…

今回は中に2ミリのクッションシートを入れて畳表の固さを補いました。
手触りサラサラだしクッション柔らかだし、気持ち良いです。座布団無しでいつまでも座っていたい感じです。

去年からこの畳表、縁付き用としても定番商品にしましたが、縁付ではあまり売れませんでした。
商品の実力はあるのでもっと売れても良かったはずですが…
やはりネーミング考えないとだめですね。名前付けると急に命が吹き込まれますから。


ちなみに品物はこちらです。
生産者さん、名人です。
すみません、やすりんさん、モノは最高なので今年はかんばってもっと出します。

2013年2月2日土曜日

久々

の更新…


この時期、仕事は比較的余裕がありますが、この時期ならではのやることがあります。
かたずけやら、棚作ったり、配置変えてみたり…前の年、作業してて効率悪く感じたところを
徹底的に工夫していくことにより、本年は快適に仕事できる…はず!  
 
…と、毎年似たようなことを繰り返しているのは何でなのでしょうか?



で、今日の畳





当店人気の市松畳です。
縁は綿の紺無地を使用しました。最近は派手目の柄縁を市松に使うことも多いですが、
市松+紺無地の組み合わせは一番好きです。

ちなみに畳表は熊本の田淵稔氏が十数年かけて開発した「平成諸目」という特殊な織りで畳の目がくっきり出る仕様で仕上げてあるこだわりの品、誰も作っていない特別な市松表です。
施工すると見た目が普通のものと全然違います。



今日辺りから、しばらく更新続けます。